検診・予防診療
検診・予防診療とは
検診・予防診療とは、歯と歯茎の健康状態をチェックして虫歯・歯周病のリスクを調べ、予防処置を施す診療サービスです。歯や歯茎に異常がない方でもいつでも受けられます。
検診・予防診療の重要性
検診・予防診療は、高齢になっても自分の歯を保つことと生涯の医療費を抑えるために重要です。
歯を失うリスクを最小限に抑え、将来も自分の歯で食事や会話を楽しめるよう、ぜひ受診してください。
検診と予防で歯は残せる
上のグラフを見てください。このグラフは定期検診・予防に通っている方とそうでない方との残存歯数を年齢別にグラフにしたものです。
定期検診に通っている80代の方の残存歯数は15.7本、対して定期検診に通っていない方の残存歯数はわずか6.8本、両者の間でかなりの差があることがわかるかと思います。このように検診・予防診療の有効性は統計的に証明されています。検診と予防で、歯は残すことができるのです。
検診・予防診療を受けたほうが、生涯かかる医療費も少なくなる
定期検診にかかる費用は1回おおよそ3,500円。その費用を惜しみたくなる気持ちはよくわかります。しかし、通院コストは50歳前に逆転します。50歳を過ぎると、定期検診を受けていたほうが治療費を抑制できるという逆転現象が起きるのです。その差は65歳時点で15万円程度にまで膨れ上がります。検診を受けないより受けたほうが、実は医療費が抑制できるのです。
検診・予防診療
の流れ
検診・予防診療は、3か月~6か月に一度程度の頻度で来院いただきます。以下に来院時の診療の流れをご説明します。
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STEP2
歯の動揺度検査
歯を揺らして動揺度を測定
ピンセットで歯を揺らしてどのくらい動揺があるかを調べます。正常な状態でも歯はわずかに動きますが、歯の動揺が大きいほど歯周病が進行していることがわかります。
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STEP3
染め出し
染め出し液で磨き残しをチェック
赤色の染め出し液を綿棒に付け、歯の隅々まで塗ります。その後、軽くゆすいで余分な染め出し液を洗い流します。鏡を見ながら赤く残ったところ(上手く歯磨きができておらず歯垢が付着しているところ)を確認します。
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STEP4
歯磨き指導
正しい歯磨きをレクチャー
歯ブラシの持ち方や正しい磨き方、ブラシをあてる角度などを歯の模型を使ってお伝えします。また、歯と歯の隙間の汚れを効果的に除去するデンタルフロスや歯間ブラシの正しい使い方もお教えします。
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STEP5
着色汚れのおそうじ
エアフローで汚れを弾き飛ばす
最新のクリーニングマシン「エアフロープロフィラキシスマスター」を用いて、磨き残しをキレイに除去します。ジェット水流で超微粒子パウダーを歯面に吹き付け、細かな隙間汚れまで弾き飛ばします。痛みもほとんどありません。
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STEP6
歯垢・歯石のおそうじ
スケーラーで歯垢・歯石をそぎ落とす
スケーラーという専用器具を使い、歯の根元付近にこびりついた歯垢・歯石をそぎ落とします。
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STEP7
フッ素塗布
ご希望があればフッ素を塗布
虫歯予防のためフッ素を塗布することをおすすめしています。綿球にフッ素の溶液を浸して歯面に塗布し、終了です。
磨き残しを定量評価していきます
当院では診療時に「プラークスコア」を算出し、患者様に確認いただいています。プラークスコアとは磨き残しを点数にしたものです。染め出し液を歯の表面に塗り、歯垢の付着が確認された歯面の割合を算出します。算出したスコアが高いほど磨き残しが多いということになります。磨き残しをしっかり確認しながら、正しくケアできるようにトレーニングしていきましょう。
歯のクリーニングの費用
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約3,500円(1回60分)
歯周病検査
プロービング検査で歯周ポケットを測定
プローブという金属製の器具を歯と歯肉の隙間(歯周ポケット)にそっと差し込み、溝の深さの測定と出血の有無を確認します。