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検診・予防診療

歯周病を重症化する前に防ぐ!予防歯科にはメリットがたくさん

2018.10.02

皆さまは30代以上の約80%が歯周病であるという事実をご存じでしょうか?

歯周病は特別な疾患ではなく、誰もがかかる可能性のある疾患です。事実、歯周病は現在歯を失う原因の第一位となっていることから、早急に対策を行う必要があります。

「毎日きちんと歯磨きをしているから大丈夫」「歯医者さんにはほとんど行ったことがない」と安心している方もいますが、そんな方こそ要注意なのが歯周病です。

歯は一度失ってしまうと元には戻りません。今回は一生健康な歯を維持するために、歯周病の詳しい概要と対策、当院が行っている独自の予防プログラムについてご紹介します。

 

 

歯周病とは

歯周病とは、歯を支えている歯ぐき(歯肉)や歯の周りの骨(歯槽骨)が歯周病菌などの細菌の感染により、炎症を起こす病気です。

歯と歯ぐきの間には「歯周ポケット」と呼ばれるすき間があり、健康な状態であれば、約1~2mmの深さです。しかし、歯周病が進行すると、細菌は歯ぐきの奥へと徐々に侵入し、歯周ポケットが深くなります。これは酸素が少ないところを好む歯周病菌の性質によるものです。結果として、歯ぐきが膿んで垂れ下がり、歯を支えられなくなります。

さらに厄介なことに、歯周病は初期において痛みや違和感を伴いません。そのため、「歯を磨くと血が出てくる」「近頃口臭が気になる」と違和感を覚えたときには、既に症状が悪化していたというケースも多く見られます。そうなる前に必要な対策が「予防歯科」です。

 

予防歯科の大切さ

皆さんは歯医者を、どのタイミングで利用されることが多いですか?

おそらく、「歯が痛む」「歯がグラグラする」などといった「症状」が現れてから利用する方がほとんどではないでしょうか。実際に歯科医院で歯を治療すれば、一時的に症状は改善されると思います。しかし、近い将来また同じ症状が再発し、通院することになってしまう方は大勢いらっしゃいます。それは何故かといえば、歯が悪くなった根本の原因を突き止めておらず、予防という考えを日常生活に取り入れてないからです。

定期的に来院し、歯のクリーニングやブラッシング指導を行う予防歯科なら、虫歯や歯周病をあらかじめ防ぎ、自分の歯と歯ぐきを健康に保つことに繋がります。

 

はまだ歯科医院での予防歯科の考え方

当院では「虫歯を削るだけでなく虫歯を作らない予防歯科」をモットーに診療をおこないます。そのために、取り入れているのがMTM(メディカルトリートメントモデル)と呼ばれる新しい予防歯科のプログラムです。

まず歯と歯ぐきが健康に与える重要性を歯科衛生士より、皆さまにご説明します。その後、一人一人の虫歯・歯周病に対するリスクを分析するために唾液を採取。そして、レントゲンと口腔内の撮影をおこないます。患者様から得た口腔内や生活習慣などの情報から、虫歯や歯周病のリスクを判定。患者様のライフスタイルに合わせて、独自の予防プログラムを提案する特徴的な方法です。

定期的な撮影と客観的なデータにより、改善結果が目に見えてわかるのでモチベーションを保って来院いただけます。

 

はまだ歯科医院での予防プログラムの流れ

 

唾液検査・口腔内検査

実際にお口の中の状態を見て、現時点で虫歯があるかどうか、もしくは歯周病の進行具合などを検査いたします。また、唾液を採取することで、虫歯・歯周病のリスクを分析。レントゲンや口腔内写真の撮影結果を組み合わせ、患者さんにわかりやすく現状を説明します。

 

ブラッシング指導

歯磨きは自己流になりやすく、実際は歯垢が取りきれていない場合が多いため、適切なブラッシング指導をおこないます。歯磨きと聞くと当たり前のことのように思われるかもしれません。しかし、毎日行うブラッシングが正しく出来るようになると、より虫歯や歯周病の予防効果は高まります。

 

PMTC

PMTCは「プロフェッショナル・メカニック・トゥース・クリーニング」と呼ばれる治療の略称です。歯磨きでは除去しきれない細菌の塊「バイオフィルム」を専用の機械で徹底的にクリーニング。治療後は歯の表面の凸凹もスムーズになるので、汚れも付着しづらくなります。また、着色汚れ(ステイン)を除去する効果もあるため、審美的にも優れた効果が期待できます。

 

フッ素塗布

健康に無害な高濃度のフッ素を歯の表面に塗布します。有効成分が歯にゆっくりと浸透していき、虫歯予防につながります。特にまだ歯質が強くないお子様には有効な治療法です。ただし、フッ素は虫歯を完全に防ぐわけではありません。フッ素塗布とともに丁寧なブラッシング、小さなお子様の場合は仕上げ磨きが不可欠です。

 

カウンセリング/生活習慣のアドバイス

人には説明しにくい歯のお悩みやご不明点を伺います。特に、虫歯や歯周病の原因は、日々の生活習慣に隠されていることがほとんどです。そのため、患者様の何気ない言葉が重要な治療の鍵になることもあります。「こんなことを相談して良いのかな……」と迷わず、なんでもご相談ください。客観的なデータと患者様のお考えを元に、今後の治療計画、食生活や歯磨きのアドバイスをおこないます。

 

まとめ

歯科治療は繰り返せば繰り返すほど、歯の寿命を短くし、本来の歯が失われていきます。そのような状況になる前に、ご自身が抱える問題を把握し、予防に努めることが歯の健康のために一番大事なことです。予防を定期的に行えば、症状が重症化することなく、治療の費用も抑えられるので患者様の負担も最小限に済みます。

是非今回の記事を読んで、少しでも気持ちが動いた方は、今から動きましょう。「しばらく歯医者に行っていない」「昔から歯医者が苦手」そのような方は予防を重視している「はまだ歯科医院」までお問合せください。私たちは皆さまのお悩みに寄り添い、問題の解決と毎日を健康に暮らすためのサポートをしてまいります。

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記事の執筆・監修者について

初台 はまだ歯科・矯正歯科
院長 濱田啓一

東京医科歯科大学大学院博士課程を修了後、大学院講師や総合病院での歯科口腔外科長などを歴任。歯科医師として様々な経験を積んだ後、初台はまだ歯科・矯正歯科を開院、院長就任。

<所属学会・研究会・団体>
日本口腔インプラント学会、R.V.TUCKER Study Clubs、米国保存修復学会(アメリカの虫歯治療の学会)、日本口腔外科学会、日本審美歯科学会、インプラント再建歯学研究会

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