平素より医療法人社団 I will 初台 はまだ歯科・矯正歯科をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
当院では治療の必要性がない患者様もメンテナンスで1〜3ヶ月間隔でご通院いただいております。
メンテナンスでは
・キャンサースクリーニング
(口腔内にでき物が出来ていないかのチェック)
・歯周病検査(歯周ポケット検査)
・歯の動揺度の検査
・染め出しとPCR (磨き残しの数値化)
・歯ブラシ指導
・クリーニング
・年1回のレントゲン検査を行なっております。
患者様の口腔内の状況をみながら30分−60分のお時間を頂戴します。
各項目の中で我々が特に重要と考えているのが
「染め出し、磨き残しの数値化」を行うことです。
この二つはご自宅でのセルフケアが適切に出来ているかを確認することができます。
毎月メンテナンスでご通院されている患者様は1年間に12回ご来院されますが、仮に1日2回歯磨きをすると計算すれば365×2回=730回
12回 vs 730回
ご自宅で質の高いセルフケアを行うことがいかに
重要であるかは数字をみれば明らかです。
染め出しを行なっている口腔内です。
淡い紫と濃い紫があります。
淡い紫は直近の磨き残し
濃い紫は数日経過した磨き残しになります
紫色の部位は何を示しているのか?
紫色はプラークとよばれる口腔内細菌の塊を示しています。
*プラーク=歯垢(しこう)=バイオフィルムこれらは同義語です。
濃い紫色は細菌の塊がより厚くなっていることを示します。細菌の塊は厚くなればなるほど虫歯をつくる能力は高まります。
ここでとても肝心なことがあります。
「虫歯は細菌が歯にピッタリとくっついている環境でのみ発症します」お口の中を浮遊している細歯が虫歯を作ってくることはありません。
つまり紫色に染まっている部位にしか虫歯はできないということです。
セルフケアではプラークをこすり落とす事がとても大切です。
世の中にはたくさんの種類の歯ブラシがありどれを選んで良いかわからなくなります。
私たちに聞いていただくのが一番良いと思いますが、ご自身で選ばれるときは「擦り落とす」ことを目的に歯ブラシを選んでください。
「擦り落とす」ことを考えると
・毛先が細すぎると毛先が負けてしまいますのでなるべくフラットな毛先を選ぶ。
・毛の密度が濃い方が除去効率が良い。
・擦り落とすことを考えると軟らかすぎる歯ブラシを選ばない。
・歯磨剤をたっぷりつけて歯ブラシをしたいので毛先の幅が2センチ程度のものを選ぶ。
これらの要件を満たした歯ブラシを選んでいただくと良いと思います。
次回は当院で採用している歯ブラシについて書いてみたいと思います。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。