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インプラント

「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」決められない方はこれを読んで~失った歯の治療方法~

2023.12.25

保険治療のブリッジか、自費治療か?

こんにちは。
初台はまだ歯科・矯正歯科の濱田です。

 

あなたは「歯を抜かなればならない状態」あるいは「既に歯を抜かれてしまった状態」で、医師から保険治療で行う「ブリッジ」と「義歯」、自費治療で行う「インプラント」の三つの治療方法を提案され、どれを選んだら良いのかと悩みながらこのコラムにたどり着いたのではないでしょうか。

 

本日は実際の患者様の症例をご紹介しながら、各治療のメリット・デメリットについてご説明いたします。
あなたにとってのベストな治療選択のお役立てください。

 

歯を失う原因となる歯根破折

抜歯に至る原因は様々ですが、日頃から歯のメンテナンスに熱心な患者様でも歯を失う原因となりうるのが「歯根破折」です。

 

歯根破折は噛み合わせの力や歯軋りの力に耐えきれず歯の根っこが割れてしまう病気です。

歯根破折は特に歯の神経の治療「根管治療」を繰り返し行われた歯に多く発症します。

 

歯を失った後に行われる治療は主に

1)ブリッジ治療
2)入れ歯(義歯)
3)インプラント

があります。

 

インプラントが今ほど普及していなかった時代はブリッジ治療が盛んに行われていましたが、その弊害といえる問題が治療から年数を経て出現してきます。
最も多い弊害が冒頭の「歯根破折」になります。

 

ブリッジの支える歯に歯根破折が多い理由

なぜブリッジの支えとなる歯には歯根破折が多いのでしょうか?
それにはブリッジの制作方法が関係しています。

 

ブリッジは抜いた歯の両隣の歯を削り被せ物で連結する治療です。


ブリッジの被せ物は繋がっているため、支えとなる歯に平行性がないと被せ物はうまく入りません。

↓この図はそれぞれの歯がどの方向を向いているかを表したものです。

一つとして同じ方向を向いている歯がないことがわかります。
あまり知られていませんがそれぞれの歯ははえている角度が違います。

特にブリッジの治療が多く行われる左下567番で見てみると支えの歯となる5番7番では歯軸(歯の生えている角度)が約11度違うとされています。
ちなみに4番5番では隣同士の歯でも約30度近く違います。
歯軸の違う二つの歯をお互いが平行性が得られるまで補正しない限り、ブリッジを入れることができません。

 

二つの歯が平行性を得るにはどうするか?
二つの歯の角度が同じになるまで歯を大量に削る以外に方法がありません。
歯を大量に削るということは神経近くまで削る必要があります。
つまり、虫歯でもない歯の神経が抜かれてしまうという悲惨な状況になります。

 

そもそも5番7番は歯の大きさが違います。
小さな歯と大きな歯を連結して噛み合わせをかければどうなるのか?
5番が負荷に耐えきれず割れてしまいます。

それに加えてブリッジ治療は2歯で3歯分の噛み合わせを負担しなければなりません。

 

ブリッジ治療は健康保険の適応があるため、歯を失った際の標準治療はブリッジ治療で、インプラント治療は特別な治療であるかのように捉えがちですが、世界標準ではブリッジ治療は殆ど行われなくなってきています。

 

また、義歯治療は歯を削らなくても良いため、ブリッジより支えとなる歯に優しいのではないかと錯覚されている患者様も多いですが、義歯も金具を掛ける歯は削りますし、噛み合わせの負担は金具をかける歯に集中します。
何より義歯を外す際には必ず歯が抜ける方向に力がかかるため、ブリッジ以上に支えとなる歯に負担をかけている可能性も考えられます。

 

インプラント治療は(他の歯に支えを求めず)独立して歯をつくることができるのが大きなメリットであると考えます。
インプラントだけが唯一、噛み合わせの力に対して受け止める側の歯根の数を増やすことができます。

 

ブリッジの不可に耐え切れなかったインプラント事例

ブリッジの負荷に耐えきれずインプラント治療を必要とした症例をご紹介いたします。
60代女性の患者様です。左下奥歯が噛む度に痛いとのことでご来院いただきました。


左下567番のブリッジが装着されていましたが、5番が歯根破折をきたし、結果的に7番が揺らされて噛む度に痛みが出現していました。
ブリッジを外すことで7番の痛みは取れましたが、5番は歯根破折のため抜歯となりました。
また、6番は元々欠損しており、ブリッジを外したところで一気に2歯分の噛み合わせを失うことになります。

左下5番6番相当部にインプラントを2本埋入し噛み合わせの回復を行いました。

治療後10年が経過し左下7番は残念ながら抜歯になってしまいましたが、インプラントの経過は非常に良好です。

その後、右下5番6番ブリッジも外しインプラント治療を行いました。

 

今回の症例「インプラント手術」の費用(すべて自費治療となります)
・インプラント埋入手術:275,000円/4本
・インプラント上部構造:220,000円/4本
・サージカルガイド製作費:55,000円/2

治療費合計 :2,090,000円
※2023年12 月現在の治療費です。

 

インプラントは定期的なメンテナンスを続けていただければ10年後の成功率は90%を越えております。非常に成功率が高いため、どなたでも安心して受けていただくことができます。
また当院では、万が一のトラブルに対しても(株)ガイドデント様の10年インプラント保証(延長保証もあり)にご加入いただけるため、より安心してインプラント治療を受けていただくことができます。

 

インプラント治療はメリットばかりではありません。
必ずデメリットもご理解をいただいた上で、治療のご契約をいただきます。

当院はチーム医療で世界基準の先端治療を提供する総合歯科です。

インプラント治療においても専門医が在籍しており、スペシャリストの観点から最善の治療をご提案いたします。
(ご相談はお電話でお気軽にどうぞ➡03-6300-6166

 

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記事の執筆・監修者について

初台 はまだ歯科・矯正歯科
院長 濱田啓一

東京医科歯科大学大学院博士課程を修了後、大学院講師や総合病院での歯科口腔外科長などを歴任。歯科医師として様々な経験を積んだ後、初台はまだ歯科・矯正歯科を開院、院長就任。

<所属学会・研究会・団体>
日本口腔インプラント学会、R.V.TUCKER Study Clubs、米国保存修復学会(アメリカの虫歯治療の学会)、日本口腔外科学会、日本審美歯科学会、インプラント再建歯学研究会

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