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精密根管治療

根管治療とインプラントで奥歯の噛み合わせを回復した症例

2017.07.07

患者様は左の奥歯の激痛で来院されました。

初診時、奥歯は最近ブリッジで治療されたとのことでしたが、レントゲン上で左下顎第2大臼歯(最後方の歯)に大きな根尖病変を形成し激痛の原因でした。根尖病変は細菌由来の病気ですが細菌数が一定数を越えると激しい炎症症状と激痛を伴います。根管治療が必要な症例です。
同部は樋状根という特殊な根の形態をしていましたが幸い治療が奏功し痛みは快方へと向かいました。

一方、ブリッジを支える手前の歯は元々根が二つある奥歯を半分抜歯して残してあります。症状こそないものの残した歯根は縦に破折しており長期的予後は期待できない状態です。

急性症状が落ち着いたところで私たちがご提案した治療計画は歯根破折している手前の歯は抜歯しインプラント治療。治療が奏功した奥歯はブリッジより負担の少ない単独での被せ物を計画いたしました。

治療後約2年が経過したレントゲン画像です。

激しい痛みがあった左下顎第2大臼歯の根尖病変は消失し、インプラントも経過良好です。
患者様も治療結果に非常に満足されており定期的なメンテナンスに通院いただいております。

根管治療歯は歯質の削除量が多いために過剰な負荷をかけると歯根破折などのトラブルの原因になります。特にブリッジの支えとして利用することはなるべく避けるようご説明をしております。

インプラント治療に抵抗があっても親知らずを移植することでブリッジを回避できる場合もあります。まずは一度ご相談ください。

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記事の執筆・監修者について

初台 はまだ歯科・矯正歯科
院長 濱田啓一

東京医科歯科大学大学院博士課程を修了後、大学院講師や総合病院での歯科口腔外科長などを歴任。歯科医師として様々な経験を積んだ後、初台はまだ歯科・矯正歯科を開院、院長就任。

<所属学会・研究会・団体>
日本口腔インプラント学会、R.V.TUCKER Study Clubs、米国保存修復学会(アメリカの虫歯治療の学会)、日本口腔外科学会、日本審美歯科学会、インプラント再建歯学研究会

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