日頃より初台 はまだ歯科・矯正歯科をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
患者様は30代女性 ご来院の理由は別の部位でしたが右上2番側切歯の歯根に膿の出口「サイナストラクト」が出現していました。
自覚症状はありません。初診時のレントゲン写真では根の先に類円形の影をつくっています。
「サイナストラクト+根の先の影」は歯の神経の失活、細菌感染を意味します。根管治療の適応である根尖性歯周炎に特徴的な所見です。
初診時の口腔内写真です。根の先にある口内炎のような出来物が膿の出口であるサイナストラクトです。(矢印)
根尖性歯周炎は歯の神経が細菌感染を起こす事で発症します。ではその細菌はどこから来ているのか?
断定はできませんがレントゲンをよく見ると詰め物と歯との間に黒い隙間が見えます。歯と詰め物の間に隙間があり細菌が中に入り込む交通路になっている可能性があります。
根管治療終了直後のレントゲン写真です。神経の管である根管内が充填されています。
根の先の影はこの時点ではまだ改善はありません。膿の出口であるサイナストラクトは消失しておりました。
治療後2年の経過観察のレントゲン写真です。
影が消失しているのが確認できます。
治療終了後3年の口腔内写真です。被せ物にセラミッククラウンを装着いただき審美的にもご満足いただける結果
となりました。
根管治療のデメリット
精密根管治療は治療結果を保証するものではありません。
治療回数
根管治療 2回 セラミック審美修復2回
・セラミック審美修復に関しましては歯の色合いや形態に修正が必要な場合には受診回数が増えます。
・根管治療は治療終了後1年間は経過観察での受診をお願いしております。
治療費
前歯 精密根管治療 110,000円
支台築造 33,000円
e.max レイヤリング オールセラミッククラウン 187,000円
総額 330,000円(税込)