日頃よりはまだ歯科医院をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
根管治療後の嬉しい経過を拝見することができました。
根管治療の治療成績は初回の治療に比べ、一度治療を受けた後にトラブルが出現した再治療の方が治癒に導くのが難しいと言われています。
はまだ歯科医院では精密根管治療の前には必ず
「根尖性歯周炎(病気)の成り立ち」
「根管治療を行うことで何故治るのか?」
「ラバーダム防湿の重要性」
「治療成績や治療費」について必ず患者様にご説明をしております。
根管治療の治療成績については、
初回の根管治療であれば90%、初回の根管治療であるがレントゲンで根の先に膿の影があれば80%
レントゲンで根の先に膿の影がある、再治療の場合には治癒率は概ね60-70%程度であると説明をしています。
7割の治癒率は医学の分野では決して低い治癒率ではないとされていますがそれでも残りの30%は外科的歯内療法の必要性があります。
(外科的歯内療法については改めて書いてみたいと思います)
先日、再治療の症例の経過を拝見する機会をいただきました。
30代、男性の患者様です。
初診時のレントゲン画像です。奥歯の根の先(丸印)に大きな膿の影を認めます。
すでに一度治療を受けている歯ですので被せ物が入り、神経の管の中にお薬が入っています。
治療中の同じ歯のレントゲンです。
被せ物が外されていますので隣の歯にくらべ背が低くなっています。
この段階では根の先の膿の影はほとんど変化がありません。
治療後のレントゲンです。
被せ物をセラミックで治療させていただいたので銀歯のように光っていません。
根の先の影は治療前に比べると縮小しているようにみえます。
治療後1年のレントゲンです。
根の先の影が消失しているのが確認できます。
ありがたいことに不快症状も改善し順調に経過しています。
経過観察は概ね一年間拝見しています。
治療費は
クラウン除去10.000円
隔壁 10,000円
大臼歯再根管治療130.000円
支台築造 25,000円
セラミッククラウン100,000円
治療系275,000円(税別)
治療回数は根管治療を2-3回
被せ物の製作で2回
計5回前後になります