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初期虫歯治療

むし歯・・・

2014.05.08

むし歯はどこまでむし歯なのでしょうか?

黒くなっている部分は全部虫歯なのでしょうか?

 

第1回のテーマとしまして、歯とむし歯についてお話したいと思います。

できるだけ分かりやすく書いていきたいと思いますのでお付き合い下さい。

 

私たちの歯は、下の絵のように①エナメル質、②象牙質、③歯髄(神経や血管があります)、⑤セメント質から出来ています。その他は歯ぐき(歯肉)や、歯の周りを取り囲み支えている骨(歯槽骨)があります。また、Aの部分を歯の頭の部分=歯冠、Bを歯の根の部分=歯根と呼んでいます。

 

むし歯は、お口の中の細菌が食べ物の中の糖質から酸を作り、歯を溶かすとこで起こります。歯周病(歯槽膿漏)と並んで、歯の二大疾患です。

むし歯は一般に、ゆっくりと進行する慢性の病気です。始めに表面のエナメル質が脱灰し、そののち徐々に象牙質、歯髄へと進んでいきます。

むし歯は進行度合いでC0〜C4の5段階に分けられています。

 

 

歯医者に行かれた時に、「C1」「C2」などと言うのを耳にされた事があるかと
思います。どういう状態を指しているのか簡単にご説明いたします。

 

 

C0:歯の不透明感や白斑、色素沈着が認められるが穴が確認できない

 

 

C1:エナメル質に進行したむし歯(エナメル質う蝕)

 

 

C2:象牙質に達するむし歯(象牙質う蝕)

 

 

C3:歯髄に達するむし歯

 

 

C3:更に歯髄の先端が膿んだ状態

 

 

C4:歯冠が崩壊し根っこだけ(残根状態)になった状態

 

虫歯がエナメル質にとどまっている場合には、ほとんど症状はありません。表面の色がやや褐色から黒くなることがあります。

C0の場合、良く磨けている場合は経過観察となることが多いです。

象牙質へ進むと、冷たい食べ物、甘い食べ物でしみたり、硬い食べ物を噛んだ時に少し痛みを感じたり、エナメル質が崩壊して穴があいたりする症状が起こります。

歯の表面が、粗くザラザラした感じがすることもあります。虫歯が歯髄へ到達すると、何もしなくても痛い、噛むと痛い、夜寝る前に痛いなど様々な症状がでてきます。

放置しておくと、歯髄炎(歯髄の炎症)が起こり強い痛みを感じるようになります。

 

むし歯はかなり深くならない限り強い症状が出ないのです!!

 

そしてC3以降にむし歯が進行してしまうと残念ながら神経の治療や抜歯が必要となります…

 

お口の中で何か気になる事がございましたら、お気軽にご相談ください!

 

次回、むし歯はどこまで?黒い部分は全部削るの?についてお話していきます。

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記事の執筆・監修者について

初台 はまだ歯科・矯正歯科
院長 濱田啓一

東京医科歯科大学大学院博士課程を修了後、大学院講師や総合病院での歯科口腔外科長などを歴任。歯科医師として様々な経験を積んだ後、初台はまだ歯科・矯正歯科を開院、院長就任。

<所属学会・研究会・団体>
日本口腔インプラント学会、R.V.TUCKER Study Clubs、米国保存修復学会(アメリカの虫歯治療の学会)、日本口腔外科学会、日本審美歯科学会、インプラント再建歯学研究会

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