精密歯冠修復
痛みやリスク・費用について
虫歯の再発を防ぎます
歯冠修復とは
歯冠修復とは?
歯冠修復とは、虫歯治療の最後におこなう歯牙の修復処置のことです。虫歯や歯の損傷、形態の異常などによって損傷を受けた場合に、その機能・見た目・耐久性を回復させるためにおこなわれます。
歯冠修復の流れ
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STEP 01
型取り
虫歯の処置が終わった歯の型(印象)を取ります。歯の空洞部分に粘度のようなものを注入し、残った歯の形状を取得します。
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STEP 02
被せ物・詰め物作製
取得した印象をもとにセラミックやゴールドなどで被せ物・詰め物を作製します。
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STEP 03
被せ物・詰め物の装着
歯科用の特殊な接着剤(セメント)で装着します。
精密補綴へのこだわり
精密歯冠修復とは?
精密歯冠修復とは、補綴物と残った歯の適合性を限界まで高める精密な補綴修復のことです。補綴物と歯の間の“段差”や“隙間”を限界までなくす歯冠修復です。
なぜ精密さが必要なのか?
意外と知られていませんが、虫歯治療後の補綴物の適合性(つなぎ目がぴったり合っているかどうか)は治療の予後に大きく影響することがわかっています。
「虫歯を治療して被せ物をしたら、歯磨きをしなくても虫歯にならない」と思われがちです。でもそれは大きな間違い。虫歯菌は、歯と被せ物のわずかな隙間から侵入し、歯を内側から汚染していきます。また、被せ物と歯の境界に段差があると、そこに磨き残しが生じて細菌が繁殖、虫歯が再発してしまいます。実は被せ物の精密さは、再発防止の観点から非常に重要なのです。
精密修復のポイント
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POINT013
正確な印象取得
最も印象精度が高いシリコンで型取りをします。採った型は顕微鏡でチェックし、歯の渕までしっかり型取りができているか検査をします。
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POINT023
補綴物と歯との
隙間・段差をなくす正確な印象をもとに、削った歯にぴったり合う被せ物を作製します。歯と補綴物の隙間をなくすだけでなく、歯と補綴物の側面段差もなくします。
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POINT033
審美性を追求
天然歯のようなリアルな形状・色味を再現します。周りの歯としっかり色を合わせられるよう、レイヤリング処理を施すこともあります。
精密歯冠修復の費用
精密歯冠修復の費用は、補綴物の種別(被せ物か詰め物か)・素材・レイヤリング(色見のグラデーション)の有無によって変わります。
被せ物(クラウン)の価格
セラミック
価格(1本):
- 臼歯
- 165,000円
- 前歯
- 220,000円
長所:
- 見た目が天然歯に近い
- ほぼ変色しない
- 金属アレルギーの心配がない
- プラークがつきにくい
短所:
- 極度に強い衝撃で割れることがある
比較表:
審美性 | 耐久性 | 生体親和性 |
---|---|---|
ゴールド(18.5K)
価格(1本):
198,000円
長所:
- 金属アレルギーが起きない
- 絶対に割れない
- 噛み合う歯に優しい
短所:
- 色が目立つ
比較表:
審美性 | 耐久性 | 生体親和性 |
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詰め物(インレー/アンレー)
e.max
価格(1本):
132,000円
長所:
- 見た目が天然歯に近い
- 変色しない
- 金属アレルギーの心配がない
短所:
- 極度に強い衝撃で割れることがある
比較表:
審美性 | 耐久性 | 生体親和性 |
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ゴールド
価格(1本):
- インレー
- 132,000円
- アンレー
- 165,000円
※アンレーとは、インレーとクラウンの中間のサイズの詰め物です。
長所:
- 金属アレルギーが起きない
- 絶対に割れない
- 噛み合う歯に優しい
短所:
- 色が目立つ
比較表:
審美性 | 耐久性 | 生体親和性 |
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前歯と臼歯で価格が違う理由
前歯は周りの天然歯の見た目に極限まで近づけます。色の異なるセラミックを何層も重ね、隣接する歯のグラデーションをできる限り再現します。また、デザインに納得いただけるまでお作り直しします。(こうした工程の費用分として、臼歯価格の+55,000円とさせていただいています。)