40代女性の患者様です。
左下6番を専門医のクリニックで再根管治療を行いましたが打診痛が残存、外科的歯内療法を推奨されましたが距離的に通院が困難であったため当院へご紹介いただき受診されました。
初診時のレントゲンです。
歯根が二股に分かれており手前側の歯根の先には透過像を認めます。
「根尖性歯周炎」の所見です。
被せ物の適合も良好で2次的な細菌漏洩の心配はありませんでした。
局所麻酔を行い(虫歯治療と同じ麻酔です)
通法通り歯根を約3mm切除した後に逆根管形成、MTAによる逆根管充填を行いました。
治療後の疼痛についてご質問いただきますが鎮痛剤の服用は2-3日必要となりますが、日常生活に支障をきたすほどではありません。
3日から7日以内に抜糸をしその後は経過観察に移ります。
術直後のレントゲン写真です。
歯根を切除するために歯根周囲の歯槽骨も削っていますので黒い影ができています。
術後2年半経過時のレントゲン写真です。
病変は治癒し歯根周囲の歯槽骨も回復しています。症状もなく経過良好です。
初回の根管治療は治癒率が高く90%近いとされていますが一方で再根管治療 (やり直しの治療)の場合は専門医が行っても約70%の成功率とされています。
初回の治療から質の高い治療を受けていただき再発を防いであげることが最も大切です。
最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
*治療にあたっては術前に必ずカウンセリングを受けていただいております。
治療費
カウンセリング 11,000円
外科的歯内療法(大臼歯単独)187,000円(税込)
治療回数 2回(手術当日と抜糸日)
その後はご通院可能な患者様には3ヶ月毎の経過観察をお願いしております。